近年、街中でよく見掛ける「ロードバイク」。長距離の走行に適した設計がなされ、一般的な自転車よりも軽量なため、走りやすいことが特徴です。スマートなロードバイクにまたがってスポーツウェアに身を包み、風を切って走る姿は、見ている側も清々しさを感じますよね。
実は、日本の自転車保有台数は増え続けており、なかでもロードバイクはその伸び率が顕著です。それはつまり、「サイクリング」を楽しむ人が増えたということ。今回は、大人世代の趣味としてオススメしたいサイクリングの魅力とその楽しみ方について紹介していきます。
各世代に広がるサイクリングへの関心
サイクリング隆盛の理由はさまざまです。例えば、若い世代では、高校の自転車部を題材にした『弱虫ペダル』や『南鎌倉高校女子自転車部』などの漫画のヒットが関係していることでしょう。中高年層では、健康意識の高まりを背景に、比較的膝や腰に負担が少ないスポーツといった理由で始めた方も多いと思います。
自転車の健康効果としては、有酸素運動による脂肪燃焼や血圧低下などは代表的なところ。また、人体の中でも大きな割合を占める下半身の筋肉を使うことにより、シェイプアップ効果が高いこともメリットです。何より、風を切って走る爽快感は、ストレス解消、リフレッシュになるはずです。
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シーンに合わせて選べるスポーツ自転車
では、サイクリングを趣味にするには、どういった道具が必要なのでしょうか。細かいことを言えば、グローブやウェア、シューズ、ヘルメット、水筒、簡易修理キットなど、さまざま挙げられますが、それらは徐々に揃えていけばよいでしょう。それよりも、なにはともあれ自転車本体がなくてはサイクリングは始められません。
冒頭でも触れたとおり、特に長距離に適しているのはロードバイク。長距離を速いスピードで走ることに特化した自転車で、細いタイヤや軽量化されたフレームが特徴です。気になる価格は、まさにピンキリ。軽量のカーボン素材の使用やギアの多段化などにもこだわると、数十万円になることもあります。もちろん、3~5万円台のロードバイクも存在しますが、長距離ツーリングを趣味にするなら、10万円程度のアルミ素材を使用したロードバイクを選ぶとよいでしょう。
ロードバイク以外には、未舗装路や登山道などを走るのに適した「MTB(マウンテンバイク)」や、ロードバイクとMTBの中間に位置して、街乗りに適した「クロスバイク」なども。長距離ツーリングを行なわなければ、これらの自転車も視野に入ります。自分なりにどういった乗り方をしたいかによって、スポーツ自転車を選ぶようにしましょう。

そして、最近、話題になっているのが「eバイク」です。eはElectricの“e”。平たくいえば電動アシスト自転車なのですが、いわゆるママチャリの電動版ではなく、MTBやクロスバイク、そしてロードバイクといったスポーツ自転車の電動アシスト版を指して「eバイク」と称することが多いようです。eバイクを選べば登坂などはかなり楽になるため、体力的に自信がないけど長距離ツーリングに憧れるという人にとってはおすすめです。
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「サイクリング」と「サイクルツーリズム」と「ポタリング」
スポーツ自転車の購入は、購入時にアドバイスがもらえる専門店がおすすめです。体格に合わせてフレームのサイズを選ぶ必要があり、また体力によっても最適な条件が変わるので、目的や現状、予算を伝えて、今の自分にピッタリの一台を店員さんと一緒に選んでいきましょう。また、スポーツ自転車はしっかりとしたメンテナンスも必要。自分でも行なえ ますが、アフターケアがしっかりした専門店でチェックしてもらうことが重要です。他にも、専門店はサイクリングイベントなども実施しているので、新しい仲間ができるのも楽しみの一つです。
愛車を手に入れたら、さっそくサイクリングに出掛けましょう。首都圏でおすすめなのが3つの川沿いを走るサイクリングロードです。1つ目は江戸川沿いのコース。全長64㎞にも及び、埼玉や千葉、東京など複数の都県をまたぐことが特徴です。コースには関宿場や葛飾・柴又など、歴史と情緒ある街が含まれているため、休憩がてら足を止め、散策することも可能です。
2つ目は多摩川沿いのコース。西東京・羽村市から東京の空の玄関・羽田空港までを結ぶ約57㎞のコースです。コースには、チューリップが鮮やかに咲き誇る「根がらみ前水田」や桜並木が美しい「宮ノ下運動公園」など自然を満喫できるスポットが点在。チューリップと桜の開花時期が3~4月なので、春のサイクリングにピッタリのコースです。
そして3つ目は荒川沿いのコース。明確な始点と終点は存在しませんが、コースに最適とされるのが葛西臨海公園から埼玉・武蔵丘陵森林公園までの約90㎞です。コースには、始点(終点)でもある葛西臨海公園で観ることができるドーナツ状の大水槽で回遊するクロマグロや、埼玉に入ると1964年の東京オリンピックでボート会場にもなった人口湖・「彩湖」など、多くの観光名所を訪れることができます。
愛車を手に入れたら、さっそくツーリング。自宅から出発する長距離ツーリングもいいですが、旅と自転車を組み合わせた「サイクルツーリズム」もおすすめ。有名なのは瀬戸内の島々を舞台に、日本で唯一高速道路を規制して行なう「サイクリングしまなみ」。世界中から集まったサイクリストとの触れ合いなども醍醐味です。ちなみに、しまなみ海道のある尾道市には、サイクリスト専用ホテルも存在しています。
また、最近はサイクルツーリズムを売りにしたツアー会社やツアー商品も増えています。それらを利用すれば、気軽に旅+サイクリングを楽しむことが可能。車に愛車を積んで、風光明媚な土地を訪れサイクリングで名所を巡るのも、素敵な思い出になりそうです。初心者を卒業したら、ゆくゆくはロードレースにチャレンジしてもよいでしょう。「ツールド○○」と銘打たれた市民レースは、全国各地で行なわれています。

もちろん、スポーツ自転車での長距離ツーリングだけが、サイクリングの楽しみ方ではありません。ゆっくり、のんびり楽しみたいなら「ポタリング」がオススメです。
ポタリングとは、散歩のようなサイクリングのこと。自分の住む街や、住む街から少し足を延ばした場所をのんびり散策します。自転車は、徒歩や車とは違う独特の速度。街中の様子をしっかり見ながら、徒歩よりも軽快に巡れるので、新しい発見ができるはず。目をこらすと流行りの“自転車カフェ”などに出会えるかもしれません。
自転車カフェとは、その名の通り自転車をテーマにしたカフェ。自転車好きのオーナーがやっているお洒落な個人店もあれば、ギアメーカーのシマノや自転車ブランドのビアンキ、ウェアブランドのラファなどが経営している店もあります。
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気軽に始められるサイクリングで健康に
健康にもよく、肉体的にも過度にハードすぎないサイクリング。大人が始める趣味としてはピッタリで、楽しむ人が増えているのも納得です。運動不足を感じているなら、まずは家にある自転車でのポタリングなど、手軽なものから始めてみてはいかがでしょうか。
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