自然を感じて、時を忘れて
。贅沢なキャンプ「グラン
ピング」の楽しみ方
自然を感じて、時を忘れて。
贅沢なキャンプ「グランピン
グ」の楽しみ方

2019.02.21

グランピングとは、グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語であり、その名の通り、快適でラグジュアリーなキャンプスタイルのことを指しています。

テントの設置や食事の準備は、基本的に施設のスタッフが行なうため、ホテルに宿泊するかのような気分でアウトドアを楽しむことができるのです。その手軽さから、年齢や性別を問わず、幅広い層から支持を得ています。

では、そんなグランピングの魅力を具体的な施設を例に挙げながら明らかにしていきましょう。

これまでのキャンプから、グランピングへ

1990年代、日本は空前のオートキャンプブームでした。車にたくさんの荷物を積み込んで、出発。現地に着いたら自分たちでテントを張って、BBQの準備。川下りや釣りなどのアクティビティに興じ、夜は天体観測。準備に時間をかけ、自然の中で目一杯楽しむのが当時のキャンプの醍醐味でした。

しかし、2000年代に入り、オートキャンプブームが収束する頃、人々のキャンプの価値観は徐々に変わっていきます。「荷物はできるだけ少なくしたい」「テントで寝るのは抵抗がある」「綺麗なシャワーやトイレを使いたい」……アウトドアにラグジュアリーを求める声が増えていったのです。

こうした願望を叶えるため、「贅沢」と「快適」を売りにしたキャンプ施設が各地に登場していきます。これが、日本におけるグランピングブームの始まりです。

とはいえ、グランピングには、確固たる定義がありません。施設によって趣向が大きく異なるのも特徴です。例えば宿泊施設も、コットンテントや、キャンピングトレーラー、コテージなどさまざま。いずれもフォトジェニックな外観でありながら、しっかり自然を隣り合わせに感じることができる造りになっており、アウトドアを楽しみたいキャンパーたちの心をときめかせます。

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特徴的な2大グランピング施設

星のや富士(山梨県)

ゴージャスなグランピングリゾートは多数ありますが、なかでも「星のや富士」は、大人が求める贅沢な自然体験ができるとあって人気です。全国に宿泊施設を展開している「星のや」グループが山梨県富士市に開業したこのリゾートは、日本で初めてグランピングリゾートを冠した施設でもあります。

リゾートのコンセプトは、「現代を休む日」。ここでは、アウトドア料理をラグジュアリーに楽しめる、3つのダイニングが用意されています。屋外ダイニングでは、スタッフの手ほどきを受けながら宿泊者自身が料理を仕上げていきます。生地に具を乗せ、ダッチオーブンで焼き上げる手作りピザに舌鼓。食事自体もアクティビティのひとつなのです。

メインダイニングでは、シェフがオープンキッチンで腕を振るうジビエのディナーを楽しめます。ジビエの風味は季節や環境によって変化するため、その時々に最もうま味を引き出す調理法によって提供されるのです。普段口にする機会が少ない珍しい食材との出会いも、旅の醍醐味といえるでしょう。

ゆっくり過ごしたい場合は、キャビン(客室)のテラスリビングで食事を。冬はこたつに入って鍋を囲む、なんて楽しみ方もできるのです。

天気が良いときには、富士山と河口湖の青のグラデーションを一望することができる

山の斜面に設けられたキャビンは、壮大な自然を楽しめるように全室レイクビュー。外との境界線を感じさせない造りで、部屋の中にいながら外にいるかのような錯覚を起こさせます。広々としたテラスリビングには、ソファや焚き火台が設けられ、ソファでゆったりくつろぎながら、揺れる炎を眺めるという至上の贅沢を味わうことができるのです。

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snow peak glamping 京急観音崎(神奈川県)

より自然を満喫したいのであれば、シーサイドグランピングが楽しめる「snow peak glamping 京急観音崎」がおすすめです。ここでは東京湾を臨む海辺に、木の温もりを感じる客室「住箱―JYUBAKO―」を設置。波の音と木の香りに癒される上質な空間を演出しています。「住箱―JYUBAKO―」は、世界的建築家・隈研吾氏が手掛けたモバイルハウスと呼ばれるワンルームタイプの部屋で、シンプルながらも細かな配慮がなされたラグジュアリーな設計が特徴です。

例えば、こんな1日を過ごすことを想像してみてください。

朝食はルームサービスを。目が覚めると、足元に配置された真四角の窓が、まるで一枚の絵画のように朝日に照らされた東京湾を映します。食後はテラスに出て、チェアに寝転び、開放的な景色を見ながらリラックス。晴れた日は、限りない空と広大な海の青を独占できます。

一休みしたあとは、スタンドアップパドルやカヤックなどのマリンスポーツで海を満喫。魚と触れ合うことだってできます。観光したいという方は東京で唯一の無人島・猿島へ足を運んでみてはいかがでしょうか? 木々が生い茂る散策道を抜けてみたり、煉瓦造りのトンネルをくぐってみたり……。まるで子どもの頃に戻ったかのような冒険が楽しめます。

部屋に戻る頃には、辺りは暗くなっているでしょう。移り変わる空のグラデーションを眺めながら、テラスで贅沢なディナーを。新鮮な魚介類や肉など、三浦半島の食材をふんだんに使ったバーベキューは心もお腹も満たしてくれること間違いなしです。

吸い込まれるような満天の星空は、日々の悩みや疲れを忘れさせてくれるような美しさ

夜が深まってくる時間には、焚き火台に火を灯します。火のゆらめきや煙の匂い、温かな灯りを眺めているだけで、心が不思議と穏やかになってくるはずです。隣接した温浴施設は開放感あふれるオーシャンビューの温泉。波のさざめきに耳を澄まし、静寂に包まれる優雅なバスタイムはあなたのために用意された至福のひととき。1日の最後は、シモンズ製のキングサイズベッドが優しく包み込み、眠りの時間までもあなたを物語の主人公にしてくれます。

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自然を感じて、一休みの贅沢を味わう

目の前の作業に追われて、周りにある自然を存分に楽しめないのはもったいないことです。例えば料理一つとっても、どこまで自分の手で作るのか。希望に合わせてコーディネートできるグランピングは、自然の中でのひとときをより充実したものにしてくれることでしょう。

自然との距離感をムードに合わせて選べるのもまた、グランピングのメリットです。屋外に出てしまえば自然を直接感じられますし、部屋の中から遠くの景色に思いを馳せてみるのもよいものです。なにより、自然と建物の境界にこそ、大人の贅は詰まっているのです。空間演出による安心感と、無作為の自然の開放感。その2つが溶け合い、心地よいひとときを提供してくれます。

風景のみならず、そこにいる自分までもがそこに溶け合う感覚は、何事にも代えがたい旅の記憶として心に残ります。

今日は山へ行こうか。明日は湖へ行こうか。煩わしさから解放された私たちは、一歩踏み出せばまだ見ぬ自然を体験できるのです。

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