〝音〟に惚れる。オーケス
トラで聴く「クラシック」
の世界
〝音〟に惚れる。オーケスト
ラで聴く「クラシック」の世

2019.01.24

重厚で厳かな格調の高い音楽――クラシック音楽にそのような取っつきづらい印象をお持ちの方も多いでしょう。しかし、クラシック音楽は16世紀に誕生してから500年以上にわたって愛され、聴き継がれてきました。ちょっと耳をすませば、テレビのCMや喫茶店のBGMなどで自然に耳にするほど私たちのまわりにはたくさんのクラシック音楽が流れています。誰もが耳になじんでいる、空気のような存在。それがクラシック音楽なのです。

そんなクラシック音楽の中でも、BGMとして聴き流すのではなく、自分からホールに“聴きに”行き、多彩でめくるめく音空間に没入できる。それが「オーケストラ」です。大人の趣味として嗜みたい、オーケストラで聴くクラシック音楽の世界にご招待しましょう。

クラシック音楽を引き立てるオーケストラ

現在はCDやレコードなどの音源も豊富に流通していますし、インターネットを介して無数の曲を自由に楽しめるようになりました。そんな中、ホールで聴くオーケストラによるクラシック音楽には、どんな魅力があるのでしょうか。

そもそもオーケストラとは、日本語で交響楽団、管弦楽団と呼ばれるもの。バイオリンなどの弦楽器、フルートやトランペットなどの管楽器、ティンパニなどの打楽器といったように、さまざまな楽器を演奏する人たちの合奏集団です。多いときには100人以上の演奏者が、同じ舞台の上で一つの曲を奏でていきます。

クラシック音楽には、一人の楽器奏者によるソロ演奏や複数の楽器の持ち味を生かし、巧みなアンサンブルで音色を奏でるものなど、実にさまざまなスタイルがあります。そんなスタイルの中でも、あらゆる楽器が一同に会し、表現の可能性を追求していくオーケストラによる演奏がクラシック音楽の究極と言えるかもしれません。

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オーケストラの魅力は、何といっても多彩な楽器が奏でる音楽表現の豊かさにあります。100人以上が一糸乱れぬ演奏で一つの音楽を創り出していく。楽器、演奏者、指揮者の集合体が織りなす豊かな音世界は、オーケストラならではのものでしょう。

同じ楽譜で演奏しても、指揮者やオーケストラによって、まったく違う作品として聴けるのも魅力です。例えば、ベートーベンが手がけた交響曲第5番「運命」。誰もが知る、ジャジャジャジャーン!という冒頭だけを聴き比べても、その音の間合いやテンポはオーケストラ、そして指揮者によって微妙に異なってきます。これは録音された音源でも十分にわかりますが、指揮者の風格やタクトさばき、演奏者の動き、楽器の音圧が体感できるのはホールならではです。

時間を割いて足を運び、指揮者と奏者が創造する音楽を五感で体感する。これぞ大人の趣味といえるでしょう。

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オーケストラの歴史とクラシック音楽のつながり

ここで、オーケストラの歴史を振り返ってみましょう。オーケストラは1600年前後にイタリアで誕生したといわれています。当時、古代ギリシャの劇を再演しようという動きが活発になっており、劇場内で音楽を演奏する場所を「オルケーストラ」と呼んでいました。それがいつの間にか演奏者そのものを指すようになり、「オーケストラ」として定着していったといわれています。しかし、16世紀~17世紀の音楽は、王侯貴族が自分たちだけの楽しみとして育てていたもの。一般の人々には遠い存在でしかありませんでした。

特権階級が享受していたオーケストラが市民に近付いてきたのは18世紀後半のことです。ヨーロッパの各都市では音楽会が盛んに開かれるようになり、作曲家が自由に音楽を作れるようになりました。モーツァルト、ショパン、シューベルト……現在、「クラシック音楽」とカテゴライズされる音楽は、この時代以降に作られたものがほとんどです。

 

オーケストラが演奏するのは、複数の楽章で構成されたオーケストラ用の「交響曲」や「管弦楽曲」など。管弦楽曲にはオペラが始まる前の「序曲」、オペラ用の曲を合わせた「組曲」などがあります。オーケストラの重要な役割はオペラの演奏。演奏会を重ね、オペラが教養、文化として定着すると共に、オーケストラの価値も磨かれてきました。

このような長い歴史のつながりを経て、オーケストラによる音楽は、私たちがコンサートホールで楽しめるものになってきたのです。

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革新し続ける日本最古のオーケストラ

では、オーケストラを楽しむなら、どの楽団から聴き始めるのがよいのでしょうか。前述の通り、クラシック音楽は長い時代にわたって聴き継がれた歴史の集積が大きな魅力です。ここでは、現存する日本最古のオーケストラ「東京フィルハーモニー交響楽団」(以下、東京フィル)に注目してみましょう。

東京フィルが生まれたのは一世紀以上も前のこと。1911年(明治44年)に名古屋で生まれた音楽隊を母体として、現在まで脈々と伝統を受け継いできました。オーケストラの演奏会は国内で3,733回(※2017年度・日本オーケストラ連盟調べ)も行なわれていますが、そのうち東京フィルの公演回数は日本最多の344回。実にオーケストラ演奏会の1割近くが東京フィルの公演なのです。クラシック音楽の公演のみならず、オペラやバレエでも新国立劇場の多くの公演を手がけるなどの確かな実績があります。

指揮者陣も豪華のひと言です。世界的な名指揮者のチョン・ミョンフン(韓国)を名誉音楽監督に仰ぎ、首席指揮者には1987年生まれの“若きマエストロ”アンドレア・バッティストーニ(イタリア)を起用。長い歴史に裏打ちされた実力を背景に、変化を求めて世界の才能を招聘し続けること、それが東京フィルのエッセンスなのでしょう。

日本随一の公演回数を含め、交響曲、オペラ演奏の両輪で活動できる実力を持ち、長い伝統を次代に継承しながら、革新し続ける。東京フィルはそんなクラシック音楽のエッセンスを体現するエキサイティングなオーケストラなのです。

 

ラグジュアリーな空間に足を運び、上質で迫力ある演奏に身をゆだねる――その扉を開き、豊穣なクラシック音楽の世界を満喫してみてはいかがでしょうか。

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